2013年10月27日

PENSの想い その10

これはもう10年以上も前の話だと思います。
ある新聞の記事で、今も忘れることが出来ず、時々思い出す事故があるのですが、それは小学6年生の男の子が、祖父と山に出掛けるところから始まります。

小さい頃は大きなおじいちゃんも、近頃はめっきり歳を取ったな、などと、小学校6年と言えば、そんなことを考えるようになる年頃です。
しかし、突如そこで、事故が起こります。
そのおじいちゃんが、何かにつまずいたかで足を骨折し、山中で動くことが出来なくなったのです。

その男の子は、助けを求めるために、山道を駆け下りる。
大好きなおじいちゃんを一刻も早く助けたいというその想いが、自分の心から弾けだすほど強かったのだろう。
とにかく、全速力で走る。
今、自分に出来ることはただ全速力で走ること。

だが、その子は足を踏み外す。
そして滑落。
とても、とても本当に残念なことだが、その子は命を失ってしまう。

記事を読んだ直後、その尊い命の死、そして、それを知ったおじいさんの心を思い、言葉にならいないほどの衝撃を受けました。

時折、今もこのことを思い出します。
そして、この子はとても優しい心の子だったんだろうなあ、と思い、また涙が溢れ出します。
この子の尊い死は、私の中で生き続けています。

写真・文:円満堂 修治

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